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つまみぐい人生100

薄味から濃い味まで。

クリスマスに出会い喫茶に行った②〈いざ、入店〉

やってみた クリスマス 婚活

 

「お姉さん、ここどういう店かわかってる?」

 

 緊張感と恐怖心を殺して出会い喫茶に入店すると

愛想のいい30代くらいの太った男性スタッフがカウンターで迎えてくれた。

店内にはglobeのSWEET PAINが大きめの音量で流れている。

 

早速受付をする。

 

スタッフ「お姉さんきたことあるよね?」

「ないです」

「はじめて?」

「はい」

「まじで?」

 

クリスマスという意識があったのか、スタッフは驚いた表情をし、

「なんで今日に限って?」という言葉を飲み込んでいるようにみえた。

 

「お姉さん、ここどういう店かわかってる?」

「…少し調べました」

 

 

マジックミラーの世界

 

登録の手続きを済ましたあと、

スタッフはまるで遊園地にいるアトラクションのお兄さんのように

優しい口調で店のシステムを説明してくれる。

 

「男性とのトークルームで、

連絡先交換しようとか言われたり、触ってくるようなことがあったら、

禁止されてますのでスタッフに遠慮なく言ってくださいね」

お店は女性の味方だ。怖がっていた気持ちが少し穏やかになった気がした。

何かあればすぐにスタッフに言えばいい。

 

女性ルームにて待機。

こんな日に女性はほかにいるのか?と思っていたが、私以外に2人いた。

スタッフと軽く話しているので常連のようだ。

もう一人はケータイをいじりながら耳を塞ぐようにイヤホンをしていた。

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壁一辺がマジックミラーで覆われた不思議な空間にきょろきょろあたりを見回した。

マジックミラーはただの鏡にしか見えない。

ついつい前髪を整えたりしてしまい、男性視点を想像するとかなり間抜けだ。

実態は向こう側から男性陣に見られている。

そう頭ではわかっているつもりが、どんな人がどれだけみているのか全く分からない変な感覚だ。

 

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娯楽も軽食も揃って充電もできて、だらだら過ごすには申し分ない。

だが緊張感からか、お菓子も飲み物もまともに口に入れられなかった。

テレビを眺めても内容が頭に入ってこない。

 

10分ほど経ったあと、スタッフに呼ばれた。

「お姉さん、男性からお話ししたいって希望がきてるからね。」

新規だと声がかかりやすいらしい。

 

トークルームでの説明を受け、トークルームの赤いカーテンを開けた。

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「こんにちはー」

薄暗い中、初対面の男性と狭いソファー席に並んで座る抵抗感から

間に鞄をがっしりと置いた。